2009年 11月 21日 (土)
檀家さんの数珠の修理
檀家さんのKさんが、常日頃手にして使っている数珠が傷んでしまい、修理が必要になりました。『梵天房』がぼろぼろになってしまい、専門業者に依頼しないとダメなようでした。金額的には、新品を購入するのとあまり変りません。しかし、この数珠は本人が信心を始めて最初に手にした、言えば、思いで深い気の入ったとても大切な数珠です。そこで、「先代 超光上人」がご自身で手直し、いつ何時も手離さなかった(最後、棺の中まで入れてあげました)数珠の『紐房』の作り方を思い出して(作り方を習っていました)その方法で修理いたしました。
物が豊富な現代、古くなったから直ぐに新しい物を簡単に買い求める、それが当たり前のように思われていますが、初めて手にしたものなど、思い出深い物(品)などは、出来るだけ大切にしていただきたいものです。初めてのものとは、『初心わするべからず』の言葉どおり、それは、その人にとってとても意味(意義)あるものと思います。
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