2009年 8月 27日 (木)
沙汰
「地獄の沙汰も金次第」と言う言葉があります。どんな悪いことをしても、お金さえあればどうにでもなる、と云うことらしいですが、なんとも言いがたい言葉です。 沙汰とは仏典よりでた言葉だそうで『仏教語大辞典』によると、「揀択遺棄(かんたくいき)の意、排斥(はいそ)。沙金(砂金)を淘汰して金をとることで、不用のものを去り、有用なものをとる吟味のこと」本来は選択淘汰、の意味だそうです。 又『広辞苑』によると、1)淘汰 2)評定、裁断、訴訟 3)政務の裁断処理 4)処置、取り扱い 5)主君や官府の指令 6)たより、音信 7)評判 8)行い、しわざ、事件(善悪をえり分ける)などとたくさんの意味があります。「地獄の沙汰・・・」は1)に、時代劇で大岡越前の罪人に、お白砂で「追って沙汰する」は5)に、「ご無沙汰しています」は、6)に「正気の沙汰じゃない」は8)にあたります。(暮らしの仏教語豆辞典より)
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