2009年 5月 25日 (月)
目
小僧時代、当寺の開基、上田日生上人に、「お前は人の前に立つ人間にこれからなる。お前の目は2つ。しかし、お前を見る目は無数だ。心して励みなさい。」と。そして、「お前は知らなくても、お前を知っている人は、数えきれなくなるのだ。常に人と会った時は、自ら挨拶をしなさい。」と言われた事があります。今、私は、自分の子供達にこれと同じような事を言っています。こちらから挨拶をすれば、挨拶をするが、自らは挨拶をしない大人や子供が多く見られるようになりました。他人を干渉しないから自分を干渉しないで欲しい、と言うお考えのかたも居られるのでしょうが、こんな世の中だからこそ、せめて挨拶ぐらいは自分のほうからしたいものです。些細なことですが、それが、人とつながり、地域とのつながりをつくっていき、つながりをもった方たちと供に小さな徳を積み上げていくことになり、気がつけば、それが幸せなことと感じていることでしょう。
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