住職のブログ

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2010年 6月 30日 (水)

濡佛(ぬれぼとけ)


お堂などの建物の中ではなく、風雨にさらされている佛像のことを濡佛または露佛(ろぶつ)といいます。野仏(のぼとけ)などのお地蔵さんや観音像などもこの濡佛にあたるそうです。地方では、生活の中の一部となって信仰されている佛像もたくさんあるようです。その中でも代表格にあたる濡佛が、鎌倉の『大仏』さんです。この大仏は、昔は建物の中にあったそうですが台風などの天災によって今のようになったと聞いています。私の住む大分県にも昔、鎌倉の大仏さんと同じ大仏がありました。私の記憶(子供の頃)では「別府大仏?」と云われていたようで、JR日豊線別府駅から亀川駅の中間で山側に、列車(当時は汽車)の窓から、少し長四角のような顔の大仏さんがよく見えたように覚えています。確か個人の持ち物だったように何かの書物で読んだ記憶もあります。ずいぶん前に解体されたそうで、残念ながら現在はその姿を見ることもできません。近年、全国各地で○○大仏とか○○観音とかと呼ばれる濡佛がたくさんあります。近くに濡佛がありましたら行って見て手を合わせてみませんか。心が洗われることでしょう。


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