住職のブログ

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2010年 6月 21日 (月)

人間僅か50年


本能寺史跡発掘現場で『本能寺の変』で焼け落ちた「焼け瓦」が発見(平成19年)されました。その『本能寺の変』で戦国の武将「織田信長」の亡くなった日が今月2日だそうです。この『本能寺』が私のお寺「法華宗」の「四大本山」の一つになります。(発掘現場は現・本能寺の場所ではありません)
本能寺の変の主人公『織田信長』が『桶狭間の戦い』に出陣する時に、あの有名な『人間50年 下天の内を比ぶれば夢幻の如くなり。一度生を受け滅せぬ者のあるべきか』と、うたい・舞ました。これは、謡曲(謡舞)と云い、幸若舞の『敦盛』の一節だそうです。私達、人間界の僅か50年は下天(下天の住人の一昼夜が人間界の50年にあたる)に比べれば夢幻のようにあっという間に過ぎてしまうものだ。いかにこの短い一生を有意義に過すことが大切だ、と言う事です。現代は、平均寿命が80歳を越して長寿の時代となりました。今、50歳を過ぎた私、たぶん人生の三分の二を過ぎた頃かと思います。「信長」みたいに「後々まで何か残せれば・・・」と、恐れ多いことをこの謡曲からふと思いました。


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