2010年 4月 27日 (火)
尺八
先日、檀家の石川さん(写真)から『尺八』を頂きました。石川さんは、尺八演奏家の『藤原道山』さんの演奏を聞かれて、その音色に惹かれ尺八が欲しくなり、どうせなら自分で尺八を作ってみようと思ったそうです。尺八について色々と調べられ研究され試行錯誤の後、作り上げられたそうです。材料になる真竹長さ約54センチ(一尺八寸)真竹の根元より七節六稈で、脂抜き・乾燥・節抜き・手孔(指の押さえ穴)作り・歌口(唄口)作りなどすべてをされたそうです。特に歌口の部分に使う象牙(現在素人では使用できない)の代わりに「厚いプラスッチク」を探したりと、本当に大変だったそうです。その大切な作品を頂き、今何とか吹けるようにと頑張っている私です。大切な品をありがとうございました。
尺八には、正倉院尺八・天吹(てんぷく)・一節切(ひとよきり)・普化(ふけ)尺八等があるそうです。一般に普化尺八が主流だそうで、これは禅宗の一派「普化宗」の占有物でその尺八を吹く姿が『虚無僧』だったそうです。本来は宗教行為として吹かれていたそうですが、現代では古典音楽的なもの、心を打つ音、癒しの音として多くの人に支持されています。
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