住職のブログ

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2013年 9月 10日 (火)

握った手の中


ずいぶん前に聞いた話です。
赤ちゃんは、両手をしっかり握って生れてくる。そして、産声を上げた瞬間握っていた手を開くと云われます。
それまで握り締めていた手の中にあった「しあわせ」を手ばなし、それを追い求めて生きて行く(人生を歩む)と云う話でした。
また、私たちは「魂の世界」からこの「人間世界」に、この肉体を借りこの娑婆世界(この世・現在)でなすべき仕事を持って生まれてきていると云われています。しかし、生まれる瞬間に、それをすべて忘れて生まれてくるそうです。その忘れてしまった「大事なモノ」を求め、またそれを「成し遂げるために」人生を歩む、生きて行くそうです。
私たちは、この世に生まれ、苦しい事、辛い事、くじけてしまいそうな事など色々な試練や壁にぶち当たり、跳ね返され、挫折し、立ち直ることもできないぐらい打ちのめされます。しかし、それの壁を乗り越え、または遠回り、あるいは後戻りをし新たな道を探すなりして歩んで行きます。そして、自分のなすべき仕事・大事なモノを見つけ出すのです。その途中に、または、その時に色々な人と巡り合いや縁・色々な経験が力となるのだと思います。手ばなした幸せを求め、なすべき事を求め、この世に自分を私たちを必要としているものがある、その為に生かされている、命をいただいていると思います。不必要な命、いらない命は一つもないのです。


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