住職のブログ

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2012年 12月 7日 (金)

17歳からのメッセージ


長女の通う高校の先輩が大阪経済大学の募集した第12回高校生フォーラム『17歳からのメッセージ』でグランプリを受賞しました。地元の新聞や高校の校長通信『絆』で大々的に発表されました。
「父と軽トラ」と題されたもので。娘さんが学校の帰りに雨が降って父親に迎えに来てもらう時、他の友達はいい車で迎えに来てくれるのに自分は会社の名前の入っている軽トラで迎えに来る。父親が待っているその軽トラに乗るのがイヤでイヤでたまらなくとても恥ずかしかった。ある日父親に『何でこれで来るん、恥ずかしいけぇイヤだ。』と云ったそうです。すると父親が激しく怒り『うるせぇ、そんなにイヤだったら歩いて帰れ。父ちゃんの仕事がそんなに恥ずかしいんか』との父の言葉に深く反省し、そんなことは二度と云わないと心に決めたそうです。(作品の一部要略)
学長さんの応募作品の評価に「おかげさま」と周りに感謝の気持ちがあふれていましたと、また、校長先生は、自分が頑張られるのは周囲が自分を支えてくれるからだと「感謝」の気持ちを持ち続けてほしいと結んでいました。
父親の娘を叱りつける態度と言葉、自分のいたらなさを悟る娘。昔から『親の背中を見て子供は育つ』と云われますが、近年それが残念ながら薄れているようです。『この親にしてこの子あり』まさに子供の躾・態度の悪さは目の余ります。それを注意・指導し正すことが出来ない親がとても多いようです。自分さえ良ければ他はどうでもいいと云う「自己中」の人が増えています。周りの人のことを思えなくなると感謝も無くなります。これは私たち大人の責任ではないでしょうか。


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