住職のブログ

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2012年 2月 21日 (火)

猫間障子or雪見障子


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珍しい障子を発見いたしました。
俗に云うところの雪見障子だと思います。ただ、普通の雪見障子は腰から下が全部ガラスになっていて、そのガラス部分に上下にスライドできる障子がはめ込まれているものと思っていました。
今回、目にした障子は、私が今まで拝見した雪見障子とは一風変わっていました。少し古い旧宅で二間通しの座敷にそれぞれ違う形の障子で縁を通して中庭を望めるようになっていていました。
一部屋の障子は、障子を閉めたままで外が見られる部分、ふつうガラスが入っている部分のガラスが初めから入っておらず(割れて外している訳ではありません)その上、はめ込まれた障子が左右にスライドする障子で、一説には猫間障子とも云われるものらしいです。
もう一部屋の障子は、普通の雪見障子でガラスも入っており、はめ込まれた障子も上下にスライドするものでした。
昔ながらのお部屋でこたつに入ってお茶をいただき、日本家屋の素晴らしさに、昔の職人、建具師の匠の技に感動し、日本人の粋な技、そして何とも言えない生活空間の中にある間の大切さを感じました。
今、何もかもが便利さの追及や合理性を求めすぎ、世の中に心休まる時間が無くなってきているように強く感じています。
心のゆとりを持つ時間を大切にしたいものです。


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