住職のブログ

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2012年 2月 18日 (土)

利益


利益には(りえき)と(りやく)の二通りの読み方があります。
「りえき」とは、経済的な利得、儲け、得、すなわちお金を意味します。
「りやく」とは、手を合わせ(合掌)神仏に願い祈念・祈願して、神仏のその力によってご守護ご加護・幸福等をいただく事、俗にいう「ご利益」をいただく事です。
だいぶ以前の事ですが、ある方の大学受験の合格祈願をしたことがあります。その方は、とても勉強もでき、学校でもかなりの上位クラスに居られた方でしたが、どういう訳か、受験の第一・第二・第三志望の三つの大学とも合格できず、あまり気の進まない合格した第四志望の大学へ行くことになりました。
その後、本人から「自分は、受験に失敗して気の乗らない大学へ行ったが、今思うと、この大学が自分に一番合っていた大学だったようにあります。毎日の学園生活もとても楽しく有意義です。お寺に感謝しています。」との言葉、今日、立派な会社に勤め役職につき、家庭を持ちとても幸せな日々を送っています。
当時、合格を祈願させていただき、ご守護・ご加護を願いましたが、思わぬ結果に私自身も驚きました。しかし、当人にとってはとても善い結果だったのだと思います。失敗があってこその、最高の導きをいただいたようにあります。これこそ、目に見えない最高のご利益なのかもしれません。


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