住職のブログ

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2010年 4月 25日 (日)

寺子屋


『寺子屋』とは、明治のはじめ頃まで子供の手習いや躾(しつけ)などの教育をした処で私塾みたいなもので、おもにお寺の離れを使っていた事でこの名がついたようです。お寺は世の中に色々な情報を発信する所だったそうです。今でこそ教育は当たり前のように受けていますが、この様になったのも昭和の中ごろのようです。
私が小僧時代、檀家の「ミツ」さんが、私に手紙をくれたことがあります。明治生まれで、当時(昭和52〜53年頃)読み書きができなかった方です。私に励ましと『修行を終えて一日も早くお寺に帰り先代のお上人様を手伝って欲しい。その日を楽しみにまっています。』と、お小遣いを入れて手紙をくれました。なんでも、近くの若い方に字を習ったそうで、鉛筆で「ひらがな」だけのしっかりした文字の手紙だったこと、そして、とても感動したことを覚えています。その手紙を大事にしまっていましたが、大阪からの引越しの時に無くしたようです。ミツさんは、それこそ『〇才の手習い』高齢にして『寺子屋』に行ったようなものだったと思います。それも私に手紙を書く為だけに・・・。今でもこの方のご供養の時にはこの話が出ます。


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