住職のブログ

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2009年 8月 23日 (日)


私は高校卒業後、神奈川県の日産自動車系の会社に勤めました。職場では、車のステアリングを造っていました。この品質を測るのにマイクロメーターを使いますが、100分の1・1000分の1の制度を親指と人指し指で測っていました。器械と大きな誤差は無かった様に覚えています。人間の指の感覚の凄さには驚かされます。  昨日のブログの続きですが、合同新聞の記事の語り手『丸山尚子氏・徳島大学名誉教授』の言葉に、手の動きには、つくる手(素手又は道具を持って物を作る)、ふれる手(指先・手で物をさわり、つかみその感触・感覚)、つなぐ手(相手と共に共同で物を作り、意見を言い合う・コミュニケーション)、つたえる手(物の作り方や使い方)、まもる手・はげます手(手による直接のスキンシップ・なでる、さする)と『手は生きる力の土台、自立の要』だそうです。  近年、ぬり絵や仏像を描く本が流行っています。これも手と指を使った頭の活性化と心の癒し兼ねたものでしょう。人は手と指を使って、自然と人とのふれあいを持つことが、大人も子供も生きていく上で、大切なのかもしれません。


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