住職のブログ

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2013年 3月 1日 (金)

屋根裏ののさ


年に何回か家の解体の安全祈願をいたします。
この時に屋根裏にある「のさ」を外していただき、解体する家屋を長年に亘りお守りいただいたことに感謝し「お焚き上げ」供養いたします。
ところで、この『のさ』のいわれをご存知ですか?
私もかなり前、上棟式(棟上げ のさ納め)をした時の棟梁さんに聞いた話ではっきりしたことは覚えていませんが、昔、ある棟梁が玄関の柱を誤って短く切ってしまい死んで詫びようとした時、棟梁の妻がその柱の下に「かまし」をすればいいのではと云ったそうです。そして、云われたように「かまし」をしてその件は無事に納まったそうです。しかし、自分の失敗が知れる事を恐れ妻を殺したそうです。その後自分の犯したことを恥じ、家を建てるたびに妻の供養とその家の無事を願って、屋根裏に女性の七つ道具を納めたことが始まりと云います。(近年は、するめ・扇子・こぶなどに代わっているようです)妻の名前が「おのさ」と言ったそうで、そこからこの儀式を「のさ納め」と云われるようになったそうです。
さて、短く切った玄関の柱のかましとは、玄関柱の下にある石「束石・沓石」と呼ばれるものだそうです。(その時にそう聞いたとように思います)
家の建て変え、解体の時、この「のさ」を解体業者に丁寧に外していただき感謝をこめて必ず「お焚き上げ」供養をしてください。必ずいい事があります。


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