住職のブログ

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2012年 6月 15日 (金)

紫陽花


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梅雨に入りました。
梅雨入りしてすぐは真夏のような暑さでしたが、今日から本格的に雨模様、洗濯も多く干す場所に困る季節、ジトジトと本当に嫌な季節を迎えます。
そんな中、あちらこちらで色とりどりの紫陽花が咲いています。
写真の白い紫陽花は檀家のある方が植えて下さったもので、この紫陽花が咲くたび、その方を思い出します。
私たちは、故人の事を思い出すのに、必ずと言っていいほど自然界「花鳥風月」や身の回りの品々がきっかけになることが多いと思います。そして、それは故人を偲ぶと共に、自分と故人が共に過ごした時間、その時あればこその今の自分、今日命ある事への感謝となるのです。
供養とは、故人を通して今日自分がある事を感謝する事でもあるとも思います。この事はご法事の席でもよくお話しします。そして「必ず自分の好きなものを家族に伝えておいてください。」と、そうするとその品物を見るたびに思い出してくれる事と思います。
私の祖母の命日に、奈良より祖母の大好きだった柿を「あの時の御恩は生涯忘れません」と送ってきてくれる方が居られます。その方にとって祖母はとても大切な方だったようです。
この時期、この紫陽花が咲くたび、私は御宝前にてその方のご回向をさせて頂いています。


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