住職のブログ

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2010年 10月 16日 (土)

福沢諭吉と競秀峰


行楽の季節になりました。そして、もうしばらくすると紅葉の季節を迎えます。日本各地に有名な観光地があります。大分県にも沢山ありますが、中でも中津市耶馬渓町の競秀峰(きょうしゅうほう)は、菊池寛の小説『恩讐の彼方に』でも有名な「青の同門」が有るところです(残念ながらまだ一度も行ったことがありません)実は、この競秀峰が今日素晴らしい景色・景観を残しているその陰に、明治維新に活躍され『学問のすゝめ』で有名な『福沢諭吉』さんがおられるそうです。
明治27年中津に帰郷中、耶馬渓に遊覧に来た時、この競秀峰の山々が売却される事を耳にして「万一、心ない人に渡り天下の絶景が損なわれては取り返しがつかない」と早々買い取り、その後も少しずつ買い足したそうです。そのお蔭で、今日、耶馬渓・競秀峰の素晴らしい景観を見ることが出来るのです。一度壊れた自然は二度と元には戻りません。現代「エコ」「自然環境保護」と大々的に叫ばれていますが、今から120年ほど前に自然を守る行動を起こされた「福沢諭吉」さんの素晴らしさと行動力に感動しました。   (JR 九州プリーズ9月号・福沢諭吉と中津より)


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