2010年 9月 19日 (日)
彼岸花
彼岸を迎えました。中日を挟んで前後三日間の一週間です。秋の彼岸は、春の彼岸やお盆と同じく、ご先祖様に今日あることを感謝するとても大切な期間です。今ある自分や家族の幸せを願い手を合わせましょう。
彼岸になると田んぼの畔に毎年同じ時期に一斉に彼岸花が咲き始めます。「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」(法華経の経文の中にも出て来ます)とも云われ「天上の花」「赤い華」という意味があり、一説には、「この花を見ると現世の悪業が消える」とも云われるそうです。他には「死人花(しにひとばな)」「天蓋花(てんがいばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」「捨子花(すてごばな)などあまりいい感じの呼ばれ方をしていません。これは、この花の球根に『毒』に当たる成分が含まれているからです。その為、田んぼの畔に植えネズミやモグラが畔に穴をあけないように(稲を守るため)と農民の知恵だったそうです。その反面、水にさらすとこの毒が消えるそうで、大昔の大飢饉の時にはこれが最後の食べ物となったそうで、普段手を付けないようにと、このような名前がついたとも云われるそうです。
|