2010年 3月 24日 (水)
春彼岸参りの楽しみ
春の彼岸参りに一つの楽しみがあります。昨年の12月奉修いたしましたお会式で参拝者の皆さんが持って帰られた桜です。桜の芽が膨らみ始めたお宅や、すでに五分咲きのお宅、まったく膨らんでいないお宅など、花が咲く、咲かないで今年の縁起かつぎをされているお宅もあるほどです。私もお参りしながら、仏壇や床の間、玄関などに花瓶に入れてある桜の枝を見ながら「もうすぐ咲きますね!」とか「今年は昨年より早く花がさきましたね!」とか会話が弾みます。中でも特に驚いたお宅がありました。「さくらちゃん、お上人がお参りに来てくれましたよ!顔を見て頂きなさい」と。「はて??Hさんのお宅の2人の娘さんはすでに結婚され、お孫さんも学校のはず。まして、さくらと云う名前ではないのに、いったいだれ?!」
・・・お勤めをしても誰も出てきません。仏壇の横で桜の花が三分咲き。Hさんは桜の枝に「さくら」と名前をつけて「お上人がお参りに来る日まで咲いてね!」と毎日声かけをしていたのだそうです。ありがたいことです。
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