住職のブログ

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2010年 3月 18日 (木)

ぼた餅とおはぎ


明日、春の彼岸に入ります。春分の日と秋分の日をはさんで一週間を彼岸といいます。これは「仏道修行週間」とも云い、常日頃、充分に先祖供養が出来ない私達、ご先祖に手を合わせ供養し今ある自分達に感謝する期間です。この彼岸につきものに「ぼたもち」と「おはぎ」があります。春には、牡丹の花が咲くので「ぼたもち」秋には、萩の花が咲くので「おはぎ」また、それぞれの花が五穀豊穣を意味するそうです。「ぼたもち」は、炊いたもち米を半分つきそれを握ってあんこをつけたもの。「おはぎ」は、もち米を炊いてそれを握りあんこをつけたもの(もち米と白米を合わせて炊く事もあります)だそうです。昔は、白米・もち米・小豆・砂糖は大変高価な物で、なかなか一般の人々の口には入らないものだったらしく、その最高のご馳走を作り、心をこめて仏さま・ご先祖さまにお供え。そして、それを家族一同や近隣の方にも食べていただく、昔の方のつつましい祈りと施しの気持ちがこめられていたようです。贅沢になっている現代、仏さま・ご先祖さまにも私達が食べて美味しいものを是非、出来れば封を切ってお供えして頂きたいものです。(湯布院のおはぎが食べたくなりました)


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