2017年 10月 10日 (火)
本のノドとは、
なにによらず、世の全ての品にそれぞれに名前がついているようです。昨日のブログに書きました、「ノド」とは、本の製作・製本にあたり各所に名前が付けられています。これは業界においてそのものが、スムーズ出来上がるために必要な言葉だそうです。
本の名称として、皆さんがご存知と思います名前は、表表紙・裏表紙・背また背表紙その反対側が小口(ページをめくる部分)辞書などはこの部分に「あいうえお」「ABC」などのの刻印がされている部分です。本を読む時に広げた状態を見開きといい、このとき左右に分かれた中心部分で背に着いた所をノドというそうです。この部分の接着状態が悪ければ、そのページが取れたり、最悪バラバラになったりします。
過去帳は、厚めの一枚和紙で作られていますので、広げたり閉じたりを繰り返した為その部分の強度が極端に弱くなって、破れ外れたものと思っています。
今回、この修理は父のそのような作業を見ていたからと思います。和本の和とじの仕方も習っています。当時は、厚めの和紙を帯状に切って和紙用の糊を作り、それで貼り付け上から刷毛で補強する仕方、障子の張り方によく似ています。やはり色々な見聞はしておくことが大切・必要と思いました。
(写真は、ノドと背の部分の糊付けが充分でなかった為バラバラになったお寺のお経本です。
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