2017年 5月 12日 (金)
月のお参りに
家内・妙真が教師特別講習会を終え教師資格を頂き、墓前回向・納骨式等お坊さんとして本格的に活動を始めています。一昨日、お寺の近くの檀家さん宅へ、月参りのご回向に行ってきました。30分前後のお勤めですが、けっこう緊張気味に歩いて行きました。
私も、大阪での小僧時代、初めて檀家さん宅へのお参りに行くのに、かなりの緊張した覚えがあります。簡単な地図(全くあてにならない、でたらめの棒線だけの図面)を書いてもらい、「ここを右その先5〜6軒目の白い壁の2階建ての家の隣の平屋の家がS家、分かったな。」で終わり。
その家の住所と電話番号を片手に、またその家のご先祖の各位の戒名を書き写し、間違い無きように読み方を添えて持って、迷い迷い、お参りに行った記憶がよみがえってきました。帰りは帰りで一筋違う通りに出たりしてとても困り果てて、きちんと回向できたかどうかさえ覚えていなかったと思います
ひと昔前はお寺の奥さんと言えば、ちょっと話を聞いてもらうだけの時代でしたが、老若男女に関係なく、特に若い方々の相談や女性ならではの適切なアドバイスができる新たな息吹がお寺の中に満ちてきた事と思います。お寺は、仏事のみでなく、生きている私たちが、いかに充実し満ち足りた人生を歩むか、その指針を示して上げれるものでなければならないと思っています。
今でこそ偉そうな顔をしていますが、当時の辛く苦しい小僧時代があればこそ、今の私があると思い、家内の後ろ姿に思いをよせていました。
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