完成

私たち僧侶は、御宝前でのお勤めは、正座が当たり前の世界ですが、檀信徒の皆様の高齢化と、多くのご家庭で日常生活が、椅子とテーブルを中心変わってしまい、家の中でも畳のある部屋などが少なくなって、なかなか正座する機会がなくなってしまい、正座することができない若い世代が増えてきたのも事実です。
近年、お寺の本堂内で、参拝者皆さんが座れるようにと座布団から椅子席にと変えてきている寺院も増えているようです。
私のお寺は、平成１５年に移転新寺建立を機に、一部の方々が椅子に座れるようにと、椅子を準備いたしました。法要などでは、参詣者の２〜４割の方が椅子を好まれます。また反対に正座の方がいいと云われる方も多いです。当寺は、本堂中心部が座布団で、周りが椅子席のかたちです。
このたび、篤志者の方よりお上人及び、お寺さんの席を椅子式にされてはと、お寺さん用の椅子と、簡易式机を寄進いただきました。ただ、私の導師席の、経机が幅２尺２寸の上物で、思い出深き経机なので倉庫に持って行くには何とも勿体なく、これを生かす方法はと考え出来上がったのがこの品物、見栄えもよく、なかなか上出来です。とても気に入っています。
これから、長時間の法要などで、足を痛めず助かります。