2010年 3月 27日 (土)
樋口紫水先生の大作
芳山書院書作展の会場に入ると、同書院代表「樋口紫水」先生の大作(270×270cm)と、使われた大きな筆が展示されています。書かれている文字は
『しゅう鱗潜翼(しゅうりんせんよく)』(四文字熟語にあります)
志を抱いて時機の到来をじっと待つたとえ。「しゅう鱗」は魚がうろこをつぼめてじっとしている意。「潜翼」は鳥が羽をすぼめてじっとしている意。
とても迫力のある素晴らしい書です。先生は、多方面活躍され、佐伯市内の文化会館・三余館など色々な所で先生の書作を拝見できます。また、ご子息の将一先生のお話で、書は象形文字から始まり隷書・草書・行書・楷書と進んできたそうです。最近、鉛筆やペンの持ち方が悪い方が多いようで、これは子供のうちは指先の力加減、使い方が充分でないのでどうしても親指に力が入り、親指を出した持ち方になるそうです。子供のうちは、三角(おにぎり鉛筆)鉛筆を使うのも一つだそうです。字の綺麗な人は得すると聞いた事があります。綺麗なじを書きたいものです。
※「しゅう鱗」のしゅうの字は楫(かじ)の字から木へんを取り、その字に戈(ほこずくり)をつけた漢字です。
|