家屋解体安全祈願

Ｔ様方の旧屋敷が、築１００年を超し白アリ等の被害もひどく老朽もかなり進み改修・改築が困難なため解体することになり、解体安全祈願をしてきました。
当初は、この一月下旬に予定をしていたのですが、丁度「一月の土用」に入っていたので家屋の解体・庭の改修・植木の伐採等の大掛かりな工事等はできるだけ避けておいた方がいいと云われています（先代上人より）ので、出来れば立春が過ぎてからの方が好ましいとお話ししていました。それで今回の祈願となりました。
床の間に祭壇を組み、長年にわたり当家屋に住み諸事にわたるご守護ご加護をいただいた事に感謝をこめ、また解体工事に当たり家族をはじめ工事関係者各位に大きな災厄等が無きようにと、更には、当浄地・家屋に集まる有無両縁の諸精霊の供養をし、家じゅうの各部屋、トイレ（旧式のトイレの為それに収める品も用意）倉庫、そして土地全体にお経を唱えながらお祓いし清めました。家族の方々も「これで安心して家を取り壊すことが出来ます。」と、とても喜んでいただきました。
近年、家屋解体の安全祈願もせずに取り壊す方々や業者も多いようです。古来よりこれらはとても大切な事と云われてきました。私たちが長年住む家屋敷、きちんとすべきことはしておくべきかと思います。