知覧

以前の信徒大会「鹿児島大会」で訪ねてみようと思っていた『知覧』ですが、その時はなかなか気が重たくて行けませんでした。今回、思い切って足を運ぶことができました。
実は広島の『平和祈念館』の時もそうでしたが、なかなか私の中で足を運び手を合わせたいのですが行けない、何とも表現できないそこには不思議な空間があるようです。５年ほど前の８月の終わり、やっとの思いで広島に行く事ができ手を合わすことができました。『平和祈念館』に渡る橋の上から全身に鳥肌が立ち「愁い　悲しみ・・・」など、何とも言えない気持ちになりました。その後心穏やかになり、「やっと来ることができました。」「手を合わすことができました。」と言葉に出せると同時に、目頭にとてもあついものを感じ涙したことを今でも思い出します。
今回の『知覧』行もまったく同じ思いで参りました。
『知覧特攻平和会館』内の『遺品・遺書・手紙などなど・・・』を見るたび、読むたび、ただ『なぜ！なぜ！・・・』と心の奥から問う声が聞こえ、深い涙にくれてしまいました。やっとの思いで訪ねることができ、手を合わすことができ自分自身の心のつかえが一つとれたような気持ちです。お寺に帰ってからあらためて塔婆を書き供養させていただきました。