2014年 12月 16日 (火)
I家永代納骨式
昨年ご主人を亡くして一年が過ぎましたI様、先日までご自宅の仏壇に、ご主人のご遺骨を奉安して日々給仕供養をされていました。
ご主人がなくなられた後、すぐに当寺永代供養塔にご遺骨の納骨の申し込みをされていましたが、なかなか気持ちの切り替えが出来ず、延び延びになっていました。この度ご家族と共にご来寺され、本堂にて永代加入の供養法味を言上し、ご家族の手によって供養塔に納骨をされました。
長年より沿い、支え合い、夫婦としての生活のほうが長くなった人生、ある日突然に旅立たれてしまう、とても辛く言葉もない、今後どのように生きていったらいいかまったく分からなくなってしまう、当たり前のことと思います。
私たちは、大切な人と出会い、そして何時の日にか別れの時が来ることが分かっているつもりでも、いざその時が来るとどうしようもなくなってしまいます。その時は突然やってきて、あっという間に終わってしまいます。日が経つに連れ、故人への想いが大きくなり、心の中で大きな葛藤が渦巻きます。それを乗り越えることも故人への供養のひとつです。
私は、大切な人と別れ、嘆き落ち込み沈む姿は、亡き人から見るとこの上なく辛いこと、その人が、一歩でも半歩でも足の指先でも前に進む姿(人生を前向きに生きる)を見せることが大切ですと、真心を込めてお経を上げる事や、好きだった供物を供えてあげる事と同様に、故人への最高の供養にもなる事と思います。と常々話しています。
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