浄地清浄祭

浄地清浄祈願をいたしました。
浄地とは、土地の事です。土地を新たに使う時、使用を変更する時、また、山林を切り開いたり、田畑を埋め造成する時などに、その土地に対してお経上げ、お祓いお浄めをする事を『浄地清浄祭』と云います。
その土地に手を付ける前にお祓いをする事が一番大切で、それぞれの土地を守護されていた諸天善神や、その土地に集まっていた諸精霊に対し、御報恩感謝すると共に、成仏を願うものです。また、新たなる守護を願うものでもあります。
田には「田の神」、畑には「畑の神」、山には「山の神」さらには、「水神」「土公神」「地神」「浄地守護神」などなど・・・たくさんおられると云います。その一神一神に今日までのご守護に対しお礼を述べると共に、新たなる土地利用に当たり、ご遷座・各還本土・還可如故を祈ります。また、その浄地に居られる、有無両縁の諸精霊の即身成仏を願い宝塔（卒塔婆）を立てて供養をいたします。
これらが完了後に工事にかかることがとても大切です。
しかし、近年この部分を省略し地鎮祭（家を建てる時）をもって相合わせてしまっているようです。要注意ではないかと思います。
今回の祈願は、太陽光発電用の土地、田と畑と池があったところです。工事にかかる前に相談があり、今回の清浄祭となりました。施主の方から先祖代々のこれらの土地に法華経法味をいただき、安心して工事に取り掛かれると喜んでいただきました。