住職のブログ

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2013年 7月 14日 (日)

土地清浄祭


このたびN様家屋新築に当たり、建築予定地(浄地)清浄祈願をいたしました。この土地は、以前何軒かの家が建っていたところを解体し、何年か更地のまま手つかずのままにしていたのですが、現状のままで(分筆のみで整地をする前)お祓い祈願をいたしました。
普通(?)は、建築予定地を整地してすぐに建築準備にかかれる状態で地鎮祭をするのですが、これは、本来のかたちではありません。
(1)に土地清浄祭(現状のまま・自然のまま)(2)に地鎮祭(整地された状態)(3)に柱立(4)に棟上げ・・・・と、していくものです。近年は(1)と(2)が一緒になり地鎮祭とされています。時には、これら一切を省略してしまうことさえあるようです。
父の元気なころ、田んぼのままだったり、畑のままだったり、竹藪や荒れ地のままで、この清浄祭に一緒に行ったものでした。今日は藪のなかだから衣はいいとか、田んぼでぬかるんでいるから長靴を用意しろと云われました。そして、父は「人間が自然界を勝手に自分の思うように変えてしまう。その場その場、田には田の神、畑には畑の神、山には山の神、池には池の神と必ず守護されている神々や、その地に太古の昔からの有無両縁の仏様方が居られる、丁寧に法華経を読誦し供養法味を上げ、御断りをし、新たにご守護いただくなり、成仏していただくなり、ご本尊にお導きをいただくなりしなければならない」と、また「これはとても大切な事だから忘れるな」とも云っていました。今回、その清浄祭をつとめました。


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