2011年 9月 26日 (月)
無財の七施
お釈迦様の教えの中に『無財の七施』という教えがあります。それは、財や力が無くても、何時でも何処でもだれにでもできる簡単な布施行で、眼施(慈眼施)・和顔悦色施・言辞施・身施(捨身施)・心施(心慮施)・牀座施・房舎施の七つでこれは尊い布施行と教えています。
眼施(げんせ)又は、慈眼施(じがんせ)とは、優しい目・まなざしをもって人々に接する。
和顔悦色施(わがんえつじきせ)とは、笑顔や笑み穏やかな顔つきをもって人と接する。
言辞施(ごんじせ)とは、優しい言葉をもって相手に接すること、しかし、優しいだけではなく、時には厳しく叱ることも大切で、そこに愛情のこもった厳しさが大切です。
身施(しんせ)又は、捨身施(しゃしんせ)とは、金銭や物品ではなく自分自身の体をもって奉仕する事。
心施(しんせ)又は、心慮施(しんりょせ)とは、人のいたみ苦しみなどを自分のものとしてともに感じる、いわば、人の喜び悲しみを受け止める心を持つこと。
牀座施(しょうざせ)とは、人に座をゆずる事。ゆずれる心を持つこと。
房舎施(ぼうしゃせ)とは、雨・風・露などをしのぐ場所を提供する事。相手を大切に思い、思いやりの心をもって行動する事。
現代社会の中で忘れられてきている日本人の心がこの七つではないでしょうか、一人一人がこの心をもって生きていくことが大切ではないかと思います。
|