2010年 5月 27日 (木)
阿僧祇劫(あそうぎこう)
5月7日ブログ、「百千万億阿僧祇」のお経(法華経)の続きに「阿僧祇劫(あそうぎこう)」というように「劫(こう)」という字がつくことがあります。「那由佗 阿僧祇劫(なゆた あそうぎこう)」「寿命無量 阿僧祇劫 (じゅみょうむりょう あそうぎこう)」「百千万劫(ひゃくせんまんこう)」と、この「劫(こう)」とは、仏教用語・インド哲学用語でサンスクリット語の「カルパ」の音訳「劫波(劫簸)こうは」を省略したもので、永久に近いほど長い時間のことです。お経とは、その「劫」を数えられないぐらい数えても『仏の教え』を聞けないが、この経典のおかげでそれを聞くことができるとてもありがたいものです。
ところで、落語の「寿限無」(めでたい言葉をつないで子供の名前にした話)の話に出てくる「五劫の擦り切れ」の「劫」がこれです。三年に一度(百年に一度の説もある)天より天女が降りてきて一辺四十里(約160Km)の岩を、天女の羽衣で擦り、その岩が消えて無くなるまでの時間(約40億年)を「一劫」というそうです。五劫ですのでその5倍(200億年)というとてつもなく長い年月「長命でとてめめでたい事」を意味しているそうです。
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