2010年 4月 15日 (木)
写真の怖さ
先日『大分合同新聞』(4月9日)の「生活」の紙面に南木佳士(作家・内科医)さんの「写真の怖さ“病の前兆”はっきりと」というコラムがありました。先生の新刊本発行にあたり雑誌社の取材で、取材中の写真に合わせて、20年前の「芥川賞受賞」と山歩きを始めた頃の写真が欲しいとのこと、その時の写真を渡されたそうです。後日、雑誌が送られてきて「ビックリ!」したそうです。その写真を見比べると20年前の自分が今の自分よりも身体全体の精気も目の力も弱っていたそうです。先生は「芥川賞」受賞後大病をされたそうです。このことを「すでに病の海に足を踏み込んでいたのに、頭ばかり生きていたから、濡れた足に気がつかなかったのだ。ひとは、じぶんの生の顔を見られない。おれ、大丈夫かなあ、とだれかに問わなければ、首まで漬かっていてもわからないのだ、きっと。」と、書いてありました。私達は、日常の生活の中で「身・心」の不調などが起きた時、必ず何かの形(シグナル)で現れてきます。先生の写真もその一つと思います。それをいち早く見つける(感じとる)ことが大切です。張り詰めた糸は、必ず切れます。遊びとゆとりを大切にしましょう。
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