住職のブログ

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2016年 7月 13日 (水)

葬儀その4


葬儀にも大小さまざまな形があります。
大きな事業をされている方や商売をされている方の社葬もけっこう派手な葬儀をされます。また、葬儀屋さんから勧められ特別な棺・骨壷を使われる方もおられます。私はそこまでしなくてもと思いますが、遺族・家族の思いを考えると言葉に出せない部分があります。それを考えるとお寺さんや葬儀屋さんで話を聞いておくことも大切ではないでしょうか。(最近 お葬儀見学会・相談会をされている葬儀屋さんもあります)
今まで経験したお葬儀で一番おどろいたのが、大阪での小僧時代の葬儀で祭壇から飾りつけ、お焼香の香炉に至まで総青竹(孟宗竹)で作られたものでした。皆さんご存知と思いますが、青竹は一晩で葉も枯れ、色もあせてくるもので、匠技の知っている方がいなければ使えない品だそうで、青竹を使った葬儀はめったにないとその時伺いました。
また、私がまだ若い時、お通夜、葬儀、火葬を市役所の方、葬儀屋の方、身内の方一人と私の5〜6人で勤めたことがあります。少し寂しいお葬儀でしたが、後日、身内の方からお礼状を戴いたことがあります。縁あって、人ひとりを送る大切な最後の儀式に携わり、心して勤めさせて頂き、坊主としての勤めができてよかったと安堵したことを思い出しました。
昨日まで共に生活していた今亡き人との命との別れ、遺されし私たちの思いは、生きることはと考えさせられる時となるのです。


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