住職のブログ

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2016年 6月 28日 (火)

自業自得


『自業自得』とは、一般に使われている言葉ですが、これはあるお経の中にある言葉で、自分自身が行った行為に寄って出てくるもの、自分自身に降りかかって来るもののことです。
行為には、善行と悪行がありますが、普通一般には悪い方が使われています。「岩波仏教辞典」によると「本来は、主体的な行為・責任を強調したものでしたが、日本では、自分の行為によって得た結果であるから、あきらめるよりし方がないという宿命論的な意味に解されるようにいたった」と解説されています。
よく似た?意味合いの仏教用語で『因果応報』と云う言葉もあります。善い行いをすれば良い事があり、悪い行い悪行をすれば、悪い結果が現れるという事ですが、昔は、これらのことを大人が子供に諭し教えていた(道徳に近いものでしたが近年それらを、教える大人も少なくなっています。人の迷惑考えず、自分だけ良ければそれで良しという考えが当たり前になってしまっているようでとても残念なことです。道徳は日本人にとってとても大切な教育ではないでしょうか、そんなことを考える今日この頃です。


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