2014年 3月 11日 (火)
居士
人が亡くなった時、お葬儀で戒名・法号・法名をいただきます。(宗派によって表現がちがいます)
その中で、男性の戒名・法号・法名の下にかかれる文字に『居士・こじ』があります。サンスクリット語で「グリハパティ」と云い、「家の主人」の意味で、資産家の家長、長者、家主、在家と訳すそうです。
昔、インドの各地では資産家が有力な階級であったようで、大乗仏教では、この階級の方たちが、仏教布教にたいへん活躍されたそうです。
維摩経に、維摩居士の有名な話があり、彼は、在家信者としてたいへん見識に優れた人であったそうです。
また、中国では、学徳が高く、仕官しない人のことを、「処士・しょし」といい、日本では、一般の人で仏道を慕い学習する人、帰依する人を居士といい、在家で仏道修行する男性の敬称となったそうで、江戸時代ころから使われたそうです。女性は『大姉・たいし』と云われます。
(参考・くらしの仏教豆辞典)
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