2011年 12月 15日 (木)
散華
寺院の落慶法要や、お会式などの大きな法要などで行う作法に『散華(さんげ)』と云うものがあります。(記念品とされる時もあります)
華皿にのせた蓮華の花びらの似せた紙を、声明(お経と違う歌のようなもの)『欲説法華経 香華供養佛 大哉大悟大聖主 香華供養佛 願以此功徳 香華供養佛』又は、お経の文『我此土安穏 天人常充満 園林諸堂閣 種種寶荘厳 ・・・雨曼陀羅華 散佛及大衆・・・』を唱えながら堂内もしくは境内に撒くものです、これは、華の芳香(本来は生花・本物の蓮華の花びらなどを使っていた)によって、悪い鬼神などを退去させ、道場を清めて仏をお迎えする為だそうです。
散華の仕方にも、堂内のその場でされる場合と、華皿を持ち堂内を行道(歩きながら)しながらや、境内に高いやぐらを組みその上から撒くなどがあります。(写真は当寺のお会式での行道散華です)
撒かれた散華はそれだけでも功徳があると云われ、手にしたらさらに大きな功徳をいただけると云います。本来仏壇にお供えするものですが、身に持つとお守り・災い除けになるそうです。また、タンスに納めると服に不自由しない、財布に納めるとお金がたまる、本に挟むと勉強が出来る、家の鬼門の方に貼ると災いをよける、その年の恵方に貼ると福を呼び込む等々とも云われる方もおられるようです。
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