2010年 8月 10日 (火)
施餓鬼旗その1
施餓鬼法要で先祖供養をするのに欠かせないもので、天井から(お寺によっては壁に張ったり、竿につり下げたりされます)下げる旗『施餓鬼旗(せがきばた)』があります。
当寺の施餓鬼旗は、お寺開基 上田日生上人の直筆のもので、先代超光上人が作り、何度も手直ししながら私の代に残してくれたとても大切なものです。最近傷みがひどく自分では修復が難しく如何しようかと考えています。仏具屋で買い求めればもっといい品が手に入るのですが、60年余りお経をいただいた施餓鬼旗、なんと後の代に残せればと思っています。
書かれている文字は、法華経『授記品(じゅきほん)第六』の『如以甘露灑(にょいかんろしゃ)除熱得清涼(じょねっとくしょうりょう)如従飢国来(にょじゅうけこくらい)忽遇大王善(こつぐだいおうぜん)』経文で、「甘露を以って灑(そそぐ)に、熱を除いて清涼を得るが如くならん、飢えたる国より来りて忽(たちま)ちに大王の膳に遇(あ)わん」と読み下します。
|