2010年 10月 12日 (火)
無事(ぶじ)
おかげさまで、家族皆「無事」に過ごして(暮らして)います。と挨拶の中ですることがあります。この無事とは「平穏無事」の事で、これは仏教用語です。本来は、わずらいのない状態。こだわりのない状態。障りのない心の安定した状態を指しています。転じて、一般には、変わったことのないこと、つつがないことを言います。
何も無かったこと云うことは、取り立てて事件の無いこと、日々の生活において大きな差し障りや災い事がない事で、心身共に安穏であることです。それは幸せであることを意味します。それが「無事」と云うことではないでしょうか。ちなみに、無事の反対語は『有事』です。有事とは、争う事戦争の事です。戦争はあってはならないことです。「無事」これほど有り難い事はありません。(参・くらしの仏教語豆辞典より)
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