住職のブログ

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2009年 10月 17日 (土)

醍醐味(だいごみ)


醍醐味とは、何事にも変えられない楽しみ、本当の面白さ(広辞苑より)本当の美味しさ、妙味のことをいいます。よく「野球の醍醐味は・・・」とスポーツにたとえたり食べ物にたとえたりします。 この醍醐味は牛乳を精製していく段階で美味しくなっていく過程に名前をつけて表したもので、これを仏教では、お釈迦様の説かれた一代50年の説法にあてはめた教え『五味(ごみ)』のことです。『五味』とは、乳味(にゅみ)→酪味(らくみ)→生酥(しょうそみ)→熟酥味(じゅくそみ)→醍醐味(だいごみ)と牛乳がだんだん精製していくことで出来上がる最上級の食べ物を醍醐味と云い、お釈迦様の最高の教えを表したことです。  
この『五味』は天台教儀で、五時、五部、化法、化儀・・・・と色々な教儀に進んで行きます。私が学林(お坊さんの学校)でこれを学んだ時に、先生からしっかり覚えさせられた記憶があります。(当時は何が何が解らず、チンプンカンプン??で、ただ数学の公式をまる覚えした時と似た様なものでした。)この天台学は、私の法華宗の教えの基本になります。とても難しいです。私にとって数学同様、だいの苦手分野です。


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