エンマ帳

学校の先生が生徒の成績等を書き込んでいる手帳を『エンマ帳』といいます。実は、これは地獄の王様・閻魔の王庁にそなえられている帳面で、亡者が生前につくった大小様々な罪が、書き漏らさずに記されている帳面のことです。昔から嘘をつくと地獄の閻魔様に舌を抜かれると云われて、子供達に、嘘をつくことが、どんなに悪いかを教えていました。（今の時代にはなかなか通用しそうに無いですが）とてもいい諺と思います。『十王讃歎抄』に、亡者は、死んでから七日目ごとに、別々の判事に生前の罪を裁かれると云われています。エンマ様の（閻魔大王）は五七日忌（３５日忌）の担当だそうです。