2015年 4月 22日 (水)
四苦八苦
お釈迦様が最初に説かれた説法に『四苦八苦』があります。
人として生まれた以上、どうにも避けることが出来ない『生老病死』の四つの苦しみがあると説かれました。
生まれて生きていく苦しみ『生苦』・だんだん歳を取り、心身共に老いていく『老苦』・病によって苦しむ『病苦』・いつの日にか死を迎える『死苦』の四つで、生きとし生けるもの全ての生物に与えられた定め、運命的な苦『四苦』で『根本苦』といわれるものです。
またこの『四苦』に、愛する者と離れなければならない『愛別離苦・あいべつりく』・嫌なものと会わなければならない『怨憎会苦・おんぞうえく』・欲しいものが手に入らない『求不得苦・ぐふとっく』・人間の心身を形成する五要素(感覚・感情・思想・意思・心境)から起こる『五陰盛苦・ごおんじょうく』の四つがあります。
前の四つは、人間として生きていくうえで避けられない苦で、後の四つは、社会生活をしていく中で現れてくる苦で、これらを合わせて『八苦』と言います。
今日、私たちが非常に苦しむこと、耐えがたき苦しみを『四苦八苦』と言う言葉で表します。
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