住職のブログ

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2017年 4月 14日 (金)

公衆電話


最近、全くと言っていいくらい目にしなくなりました『公衆話』・・・、若い時には大変お世話になりました。今日の大分合同新聞に掲載されていました『暦の余白に 10円玉と里心』重松清さんの文に、日頃から10円玉をためて用意していた記憶が蘇ってきました。
それは、高校卒業後関東に就職、寮から掛ける電話に大切な10円玉。
その後、発心し関西に移り坊主になる為の学校に行くのに、あるお寺に随身・所化として小僧生活を9年間しました。
当時、お休みは月一回、お風呂はお寺のお風呂でなく銭湯へ、(お寺から出れるので楽しみでもありました)銭湯に行く時、風呂桶の中にビニール袋に入れた10円玉、お風呂もそこそこに出て、外にある赤電話にと、前の人が終わるまで公衆電話が空くのを待って、電話を掛けました。そして門限に間に合うよう慌ててお寺へと帰りました。後に母から聞いた話ですが、電話に父が出ると「お母さんは?」の一言に父は「かなりガッカリしていた」とのこと、私の小僧生活の様子を色々と聞きたかったらしいです。
今日の新聞記事を読んで、当時の事が蘇ってきました。
昭和20年から30年代生まれの方々で田舎を後にし、親元を離れた方々は少なからず、10円玉の思い出があるのではないでしょうか。


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