住職のブログ

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2014年 3月 25日 (火)

過去帳


現代の役所の住民課のような役割を昔のお寺はしていました。
そして、その地域の住民の一軒一軒の家族構成はもちろんのこと、先祖の方々すべてにわたり記録していたのです。
その先祖の部分を記入していたのが過去帳で、それが現在の残っている訳です。
過去帳とは、お寺の檀信徒の方々の各家の故人を記したものです。
各家のご先祖の方々の戒名・法号、亡くなった年月日、歳、施主名、故人との家族関係等を書き込んだ帳面のことです。
古いお寺さんや檀信徒の多いお寺さんは、この帳面だけでも相当な数になります。古い過去帳は、倉庫や蔵などの納めむやみに見ることが出来ないようになっています。
近年、都会に出た方々が我が家のルーツを探しに故郷のお寺に出向き先祖の方々を探されている方もあります。(当寺も何人かの方が訪ねてこられたことがあります)
この過去帳は、大事に保管され、お寺の住職が変わる時(晋山式法要・しんざんしきほうよう)その過去帳と馨バイを前住職から引き継ぎます。
お寺にとってはとても大切な品物です。


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